ドラマの最後にエンドロールが流れ、キャストの名前が表示されていますが、順番やどうやって決まっているのでしょうか?
エンドロールのキャストの名前が流れている部分のことをクレジットと言いますね。
そのクレジットにはトメというポジションもありますが、ドラマのトメとはどういう人がトメになるのかをまとめます!
ドラマキャストの順番はどうやって決まる?
ドラマキャストの順番は基本的には以下のような順番で決まっていることが多いです。
- 主演
- W主演やヒロイン、2番手に近いキャスト
- 主演級の次に重要なキャスト
- 重要度の高くないキャストや連名
- エキストラキャスト
- 中グループ
- 特別出演や友情出演キャスト
- トメ前
- トメ
主演キャストは冒頭に登場し、重要度に応じて名前が表示される順番が変わってきますね。
作品によっては序列とも言うことができるかもしれません。
主題歌や挿入歌についても注目されることが多いですが、作品によってキャストのクレジットの前だったり、後だったりすることもあるので、主題歌やBGMの順番は明確に決まってないと考えられます。
『トメ前』や『トメ』については業界用語ですが、どういう意味があって、どんなキャストが配置されるのでしょうか?
クレジットのトメとはどういう役の人?
ドラマキャストのクレジットの『トメ』とは、クレジットの最後に表示されるキャストのことです。
『トメ』とは、ストーリー上で重要な役割があるキャストが配置されることが多く、2番手とも言えるキャストが表示されていたり、主演レベルのキャストが配置されることもあります。
中盤に表示されるキャストに比べ、大御所とも言えるベテランのキャストが表示されることも多いです。
作品によっては『トメ』に当たるキャストが連名になることもあり、『トメ』が存在せず『トメグループ』と表現されることもあります。
このような『トメ』や『トメグループ』の次に重要なキャストのことを『トメ前』と言います。
『トメ前』は最後から2番目を指すことが多いですが、作品によっては連名で表示されることもあるので、『トメ前グループ』とも言われます。
ドラマキャストの順番でトラブルになることもある?
前述のように役柄の重要度によって、表示される場所が変わることから『序列』のように扱われるので、順番次第ではキャストと制作側で契約上のトラブルに発展してしまうケースもあります。
俳優さんの事務所によっては、売り出したい俳優さんを推していきたい考えや、大御所俳優にも配慮が必要なので、クレジットの順番は重要視されています。
クレジットの3番目は犯人役が多い?
過去に民放2時間ドラマ201作品を対象とした調査では、3番目に書かれているキャストが31%の確率で犯人や真犯人だったというデータもあります。
2005年に放送されたバラエティ番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』では、「新聞のテレビ欄に書かれている2時間ドラマの出演者の中で一番犯人である確率が高いクレジット順」の調査が行われた。その結果、最も多かったのは上から3番目の役者だった[8]。調査方法は2004年に放送された民放2時間ドラマ201作品を対象とし、犯人役が書かれていないときはカウントせず、複雑な話で複数犯の場合は最後に判明する最重要な犯人をカウントした[8]。3番目の割合は31パーセントで内訳は月曜ミステリー劇場48回、火曜サスペンス劇場41回、女と愛とミステリー40回、金曜エンタテイメント30回、土曜ワイド劇場42回[8]。第2位は4番目で29パーセント、第3位は5番目で20パーセントとなっている[8]。
引用:Wikipedia
現在は20年ほど前のデータにはなりますが、私が好きで見ていたドラマでも3番目に書かれているキャストが真犯人だったケースもありました。
すべての作品が3番目のキャストが犯人ではありませんが、真犯人が分からない作品の場合は『この人が真犯人かも?』という目線で見てみると、視点が変わることから作品の新しい楽しみ方もできます!
私は実際にこのデータに注目しすぎて、勝手に『このクレジットの3番目のキャストが真犯人だ!』と先入観を持ってしまったこともあります。
最後には真犯人は別のキャストで衝撃を味わったこともあり、予想が外れた悔しさもありますが結果的に予想を超える作品となりドキドキしたこともあります!
このようにドラマキャストの順番によって新しい楽しみ方もできますが、あくまで参考程度に考えていきたいですね。
まとめ
ドラマのキャストの名前が表示される順番は、役柄の重要度に左右されます。
『トメ』という業界用語もあり、最後に表示されているキャストもストーリーの重要なカギを握る役柄でもあることから、一概に『最初に表示されているキャストが一番』というわけではありません。
しかし、役柄の重要度によって、表示される場所が変わることから『序列』のように扱われるので、順番次第ではキャストと制作側で契約上のトラブルに発展してしまうケースもあります。
2005年にはクレジットの順番で一番犯人である確率が高いのは3番目であると調査されたデータもあり、2024年現在でも直近の作品で真犯人が3番目のキャストだった作品もあります。
重要度に応じてクレジットの順番も変化しますが、犯人が分からない作品の場合は『3番目のキャストが真犯人かもしれない』という目線で見てみるとドラマの新しい楽しみ方ができますね!
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