『潜入兄妹』のCM直前に漢字が1文字ずつ出てきますが、この漢字の逆さ文字はどういう意味なのでしょうか？
漢字はCM前にしか登場しませんが毎回同じ漢字ではなく、上下逆さ文字で中国っぽい赤いひし形に囲まれています。
1文字ずつ出てきますが、これを繋げるとどういう意味になるのか詳しくご紹介していきます。
なぜ逆さまの文字なのか、なぜCM前に出てくるのかについてもまとめていきます。
潜入兄妹CM前の漢字の逆さ文字はどういう意味？
CMに入る直前に漢字が1文字ずつ上下逆さまで出てきますが、繋げて読むことで意味が分かるようになっています！
#潜入兄妹（※⭕️兄と妹✖️兄弟）
次回【6話】/(土)よる時／
各話に散りばめられた
《逆さ⽂字》に気づきましたか？
＼#1 不退転
#2 外連味
#3 似⽽⾮
#4 桃源郷
#5 無所帰……どんな意味が⁉︎
明日の【6話】放送中も
逆さ文字を見つけたら#潜入兄妹 をつけてポストしてください！ pic.twitter.com/kHKCPyM7Kd— 潜入兄妹【公式】日テレ系 土ドラ10 (@dbs_ntv) November 8, 2024
潜入兄妹のCM前の逆さ文字
- 第1話：不退転
- 第2話：外連味
- 第3話：似而非
- 第4話：桃源郷
- 第5話：無所帰（無所歸）
- 第6話：硬骨漢
- 第7話：倚門望
- 第8話：南無三
- 第9話：閻魔帳
この文字がどういう意味なのかについても考察していきます。
第1話：不退転
不退転（ふたいてん）という言葉は、信念を持ち、何事にも屈しないことを意味します。
特に「不退転の決意」や「不退転の覚悟」といった形で使われ、困難に直面しても絶対にやり抜くという強い意志を表現します。
第1話は幻獣の組織に潜入することが目的なので、何としても組織に潜入する覚悟を表しているように感じました！
また『大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)』というお経の中で『不退転に住(じゅう)す』という言葉が出てきます。
これには『現在、生きている時に、阿弥陀仏のお力によって絶対に変わらない幸福（絶対の幸福）になったこと』という意味があります。
幻獣への潜入が幸福につながるとは考えにくいですが、後述する『福倒了』が関連している可能性があります！
第2話：外連味
外連味（けれんみ）という言葉とは、ハッタリやごまかしを効かせた演出という意味があります。
本来は『正当ではない、邪道である』という意味で使われることが多かったのですが、演劇用語として広まりました。
そして、観客の目を引くための大掛かりな演出や、視覚的なインパクトを重視した表現を指すようになり、『ハッタリを効かせる』というような意味になっていきました。
『外連味』は読みにくいことからカタカナで『ケレン味』と言われることもあります。
『ケレン味あふれる演出（大がかりな演出）』や『ケレン味のない正統派作品（ごまかさず真面目なアプローチ）』というような言葉の使い方をすることもあります。
第2話では、ヤリ手の詐欺師・名取理に、ネットくじの当選金6億を不正入手するハッタリをわざと聞こえるように作戦を見せたり、会話を聞かせていましたね！
実際には不正入手をしないことを『外連味』と表現していたのかもしれません。
第3話：似而非
似而非（えせ）とは『似てはいるが本物ではない。偽物』のことです。
『似而非』という言葉は聞いたことがありますが、私も漢字では初めて見ました。
普通に変換すると『似非』ですが、『似而非』も同じ読み、意味があります。
今回は偽検事だったり、偽清掃員、偽朱雀、偽リストなど、偽物が多く登場しましたね！
重信からすれば偽朱雀が一番の衝撃でしたよね。
第3話はエセ朱雀を利用した戦術を表しているのかもしれませんね！
第4話：桃源郷
桃源郷（とうげんきょう）とは、理想的で美しい場所や、現実世界の苦労や悩みから離れた楽園のような場所を指す言葉です。
庶民や役所の世俗的な目的にせよ、賢者の高尚な目的にせよ、目的を持って追求したのでは到達できない場所とされている夢の場所とされています。
第4話は、おねだり女子が登場するストーリーでした。
おねだり女子の詐欺手法として、チャットを通じて夢を見させお金を振り込ませる方法でした。
つまり、どれだけ頑張っても親密な関係になれない（たどり着けない）という意味があって『桃源郷』が選ばれたのではと感じます。
第5話：無所帰（無所歸）
無所歸（むしょき）とは、友人が亡くなり、遺骸の引き取り手がいない場合の孔子の対応を示しています。
『歸』とは『帰』の旧字体です。
「論語」郷党第十15の中に出てくる言葉で、『朋友死、無所歸、曰、於我殯。朋友之饋、雖車馬、非祭肉不拜。』という言葉があります。
『朋友死して、帰る所無し、曰わく、我に於て殯せよ。朋友の饋は、車馬と雖も、祭の肉に非ざれば拝せず。』と読みます。
前半の『朋友死して、帰る所無し、曰わく、我に於て殯せよ。』とは、友人が亡くなり、遺骸の引き取り手がいない場合の孔子の対応を示しています。
孔子は「我が家で仮埋葬をしよう」と言いました。
ここでの「殯（ひん）」とは、埋葬する前に一時的に遺体を安置することを指します。
これは孔子が友人との絆を重視し、その恩義を大切にしていたことを表しています。
この表現に当てはまるものとして、『九頭龍』の名前が出た際、骨箱を囲み幻獣のメンバーが喪服を着て献杯しているシーンです。
今までのCM前の漢字はストーリーのテーマとなるような言葉が並んでいましたが、今回に限っては幻獣たちの回想シーンに当てはめた言葉のようです。
つまり、過去に幻獣たちの朋友（仲間）が亡くなったが、家族のもとに帰ることができず、幻獣たちが一時的にアジトに骨箱を持ち帰り、仮埋葬していたと考えられます。
さらに文章の後半部分である『朋友の饋は、車馬と雖も、祭の肉に非ざれば拝せず。』とは、友人が亡くなった際に自ら仮埋葬を引き受けることは、友人との絆を非常に大切にしていたことを示しています。
この文章や幻獣たちの仮埋葬から考察すると、過去に幻獣の大切な仲間が亡くなってしまい、亡くなった仲間との絆を大切にしていることを象徴しているシーンと言えますね。
第6話：硬骨漢
硬骨漢（こうこつかん）とは硬骨漢とは、意志が強く、権力や不正に屈せず、自分の信念や主義・主張を容易に曲げない男性のことを指します。
つまり、今回は貴一のことを指していると考えられます。
貴一こそ、意思が強くて死ぬ覚悟があることが第6話で強く表れていましたね。
本当に自分が死ぬかもしれない局面でも、必ず父親の仇を獲る信念を曲げなかったことから、この言葉が選ばれたのかもしれませんね。
第7話：倚門望
倚門望とは『倚門之望（いもんのぼう）』のことを指していて、子どもを思う親、特に母親の深い愛情を表す四字熟語です。
第7話では、なお美の娘が人質に取られ仕方なく幻獣を裏切っていたことが明らかになりました。
まさに、なお美のことを表している言葉です。
今まで3文字の漢字でしたが今回は四字熟語ですし、意味としても正確には『子の帰りを待ちわびる親の情のたとえ』という意味なので、過去の文字とは少し違うのかもしれませんね。
第8話：南無三
南無三とは『南無三宝』の略で、三宝の仏に呼びかけて救いを求めることを指しています。
転じて、日常生活では以下の場面で使われることがあります。
- 驚いたとき
- 失敗に気づいたとき
- 突然のことに驚いたとき
これらの状況で「しまった」「お助けください」といった意味合いで発せられます。
第8話では、朱雀と貴一が拉致され、驚いたことを表しているように感じます。
状況を知った青龍が朱雀のことを本名で呼んでいるところから、幻獣の中でも想定外だったのかもしれません。
若菜もなにやら幹部から指示を受けていたようですが、朱雀の登場には驚いていましたよね。
鳳凰も『幹部が現場に出向くことはない』と言っていたのに、朱雀の登場は作戦なのか気になるところですね！
第9話：閻魔帳
『閻魔帳』とは、葬儀用語の1つで閻魔大王が持つ、死者の生前の行動内容が（善悪ともに）記録されている手帳のことです。
他には、生徒（学生）の成績や評価などを記す教師の手帳。もしくは警察官の手帳としても使われている言葉です。
潜入兄妹では、番頭・研修屋・道具屋・名簿屋・運び屋の全員の本名と犯罪の証拠が記録されているSSDのことを『閻魔帳』と呼んでいます。
脅しの道具として活用され、九頭龍が九頭龍でいられる理由とも言っています。
第9話では朱雀自身も捕まり、2代目九頭龍から閻魔帳を盗み出すことが作戦だったので、閻魔帳が重要なテーマになったことで『閻魔帳』が選ばれたのかもしれませんね。
第10話：天王山
『天王山』とは、勝負を決する大事な場面や時、勝負の分岐点を意味しています。
まさに最終回に相応しい三文字の熟語ですね！
由来としては、豊臣秀吉と明智光秀が戦ったのが山崎・天王山で、天下分け目の天王山 山崎合戦とも言われています。
この戦に勝利した秀吉は天下人まで一気に駆け上ったことを『天王山』と意味するようになりました。
潜入兄妹CM前の漢字の文字はなぜ逆さま？
CM前の漢字の周りのデザインから、中国での『福が来る』という意味の『福倒了』に関連しているようです。
日本語で『福が逆さまになる』という意味の言葉を、中国では『福倒了（フー・ダオ・ラ）』と言います。
この『福倒了（フー・ダオ・ラ）』という発音は、『福が来る』という意味の中国語と同じ発音です。
そのため『福が来るように』という意味を込めて、中華料理店や旧暦の正月を迎える際などに門や壁に飾られるようになりました。
『福倒了（フー・ダオ・ラ）』と『不退転に住(じゅう)す』の絶対の幸福という意味に関連して『不退転』も逆さまで表現されているのではないかと考察します！
また全体的に中国っぽい漢字の文字や演出が出てくる理由は、幻獣がストーリーのテーマであり、幻獣の名前は中国が関係しているからです。
幻獣の幹部たちの名前は中国の神話である四聖獣（四神）と同じです。
ドラマのカラーとして、全体的に中国っぽいものを選ぶようになったと考えられます。
『福倒了（フー・ダオ・ラ）』も中国っぽい演出をするものの1つとして、使われるようになったと考えられますね！
なぜCM前に漢字の逆さ文字が出てくる？
逆さ文字がCM前に出てくる理由として、物語が進行する中でCM前の演出が特に注目されるポイントとなっていることが考えられます。
CM前の演出は、次のシーンや展開に向けた伏線やサインを巧妙に散りばめられています。
その中でも逆さ文字の使用は、視聴者に強烈な印象を与えると同時に、物語全体のテーマやメッセージを示す重要な手段となっている可能性があります。
CM前は視聴者の集中力が最も高まるタイミングの一つです。
この瞬間に逆さ文字という視覚的な演出を挟むことで、視聴者は強い違和感を覚え、その後の展開に対して強い期待感を持つことになり、結果的に視聴者をドラマを見続けてもらいやすくしている効果があると考えました。
逆さ文字はそのままでは意味が掴みにくいことから、視聴者に『何か隠されている』と考察要素が含まれているように感じさせますよね。
逆さ文字のような一瞬では解読できない謎を残すことにより、視聴者は意識的に次のシーンに注意を向けるようになるため、CM明けの展開をより強く印象付けることができます。
こういった考察要素はストーリーの裏に隠された真実を見つける楽しみがありますよね！
なぜCM前に漢字の逆さ文字は1文字ずつ出てくる？
逆さ文字が1文字ずつ出てくる理由としては、前述のように視聴者をドラマを見続けてもらいやすくしている効果があると考えました。
漢字1文字では成立しない意味の言葉が選ばれていますし、順番に並べないと言葉として読み取ることができません。
もしこれがドラマの最後に謎の言葉として3文字出てくるのであれば、最後だけ見ればよくなってしまうので、視聴者を見続けさせることができないですよね。
逆さ文字を1文字ずつ出すことで、どんな意味になるのか視聴者に想像させつつ、完成した言葉からストーリーとの関連性も明らかになるので、ドラマを楽しむポイントになりますね！
まとめ
CMに入る直前に漢字が1文字ずつ上下逆さまで出てきますが、繋げて読むことで意味が分かるようになっています！
CM前に逆さ文字を使用することで、次の展開に対する期待感を生み出し、視聴者を物語に引き込む効果が狙われていると考えられますので、結果的に視聴者を途中で離脱させないような工夫だと予想します！
CMは毎週入るので毎回漢字の逆さ文字が登場することが予想されますね！
引き続き、毎週更新していきます！
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